2023-01-01から1年間の記事一覧
---本稿は『姿なき招待主』、『そして誰もいなくなった』、『九番目の招待客』のネタバレを含みます。読了の上でお読みください。--- 2023年、二冊の本がさほど時間をおかず刊行された。9月末に国書刊行会から出た『九番目の招待客』(オーエン・デイヴィス…
昨日の続き。 現在確認されているもので、パトリック・クェンティン/Q・パトリックには70の中短編がある(のちに長編の原型になった長めの中編は除く。また作品の新発見も続いており、今後さらに増える可能性がある)。作品の出来にある程度ばらつきがある…
前週の飲み会三回(うち一回は仙台)でヘロヘロになってしまい、本を買えずまた読めずの週であった。 ■買った本(含む届いた本) ・ルーシー・ワースリー『アガサ・クリスティー とらえどころのないミステリの女王』(原書房)・中村融編『星、はるか遠く』…
その1に続けて、12月の前半に読んだ本の話。 --- 12/2:パトリック・レイン『もしも誰かを殺すなら』(論創海外ミステリ)★★★☆☆ もしも誰かを殺すなら (論創海外ミステリ 307) 作者:パトリック・レイン 論創社 Amazon 殺人事件裁判の陪審員が「被告を死刑に…
XにてSF方面から「日録週報を細かにつけておくことが大事」「SNSは流れてしまうからブログに書くのが大事」という風な話が流れてきていて、ンマ~そりゃそうだけどもと、日記三日坊主マンとしては耳が痛い。やるなら年内に書き始めておきたい、週報く…
私は以前(2014年~2017年)『アントニイ・バークリー書評集』という同人誌を刊行した。これは、1956年から1970年にかけて Manchester Guardian(のち紙名が変わって The Guardian)に、バークリーがフランシス・アイルズ名義で連載した犯罪小説書評欄 ”Crim…
■20230707 お目当ての洋書が入荷していないものかと新宿南口のBooks Kinokuniya Tokyoをぶらつくがまだなかった。夏の洋書セールということで、新刊本のディスカウントをしていたので無目的に見てしまう。ウィリアム・トレヴァーのペンギン版の綺麗な本が入…
■20230704 郵便局で洋書を回収。表紙に木工用ボンド?の乾いたものがベットリついていて萎える。梱包前の段階でやらかしたのだろうなとは分かるが、気づかず送ってくる無神経。amazonで「英国の代理店」という名前で販売している業者です。到着の遅れも含め…
■20230702 ダラダラしながら、本を読んだり、文字起こしの仕事をしたりする。この文字起こしは全部終わったら50万字くらいになる想定。 ■20230703 労。日曜日に届くはずだった本が送られてくるが、マンションの宅配ボックスが埋まっていて入れられないとのこ…
twitterがどうもあやふやになりかけているので、ブログで記録を書くことにした。概ね買った本、読んだ本の報告くらいだと思います。【追記】紹介本タイトル、五段階評価を追加しました。 ■20230630-20230701 実家に帰る。理髪店に行く。蕎麦屋で食事。たまに…
「クラシックミステリの叢書のラインナップを作ってみたい」「オールタイムベストを作ってみたい」に並んで、マニアであれば一度は思い浮かべるこの夢。かく言う私も過去、本ブログを含めて幾度か作成を試みてきたが、誰も知らない作家の誰も知らない作品を…