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三門優祐のつれづれ社畜読書日記(悪化)

2017-01-01から1年間の記事一覧

2017年新刊回顧③

一か月ぶりの2017年新刊回顧第3回です。そろそろランキング本も出ますので、動き出したいと思います。詳細は第1回および第2回をご覧ください。 今回は、10位から6位までを見ていきます。 第10位:マイケル・イネス『ソニア・ウェイワードの帰還』(論創海外…

2017年新刊回顧②

2017年新刊回顧第2回です。詳細は以下の第1回の冒頭をご覧ください。 今回は、15位から11位までを見ていきます。 15位:ラグナル・ヨナソン『雪盲』(小学館文庫) 雪盲?SNOW BLIND? 作者: ラグナル・ヨナソン 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2017/05/26 …

2017年新刊回顧①

いよいよ2017年も終わってしまいましたね。正直なところ主にスマホゲーの影響で、今年は全然新刊が読めておらず、なんとなく心苦しい気持ちです。翻訳ミステリは50冊前後ですね。これほど読まなかったのは十年ぶりくらいかも。 そんな少ない冊数でも、「この…

CADS76号到着

ここもとtwitterの知り合いが次々にブログを立ち上げては真面目な書評を掲出しまくっている(毎日更新は偉い)ので、私もふと更新を考えました。しかし最近は新刊すらまともに読めておらず(仕事が忙しいのではないですが)、諦めかけていたところで、面白い…

皆川博子『U』を読む

皆川博子が「オール讀物」で連載していた作品『U』が、先月発売号で完結したので読んでみました。 2016年10月号から2017年8月号までということで、全11回の連載になります。一回当たり平均して16ページ程度の分量で、一ページの文字数は1200文字くらいですか…

社畜読書日録20170624(西千葉猟書編)

久々に古本ツアーなるものをやってみたくなったのである。しかしながら、中央線沿線や神保町はありふれすぎてつまらない(実際行けば買うものもいくらも見つかるでしょうが)。滅多なことでは行かない東東京・西千葉を攻めてみることにした。土地勘(という…

社畜読書日録20170618(弘前旅情編②)

飲んで運動(徒歩)して疲れて寝て、起きたらもう朝ごはんの時間だったのでさっさと詰め込む。リンゴジュースが美味しかった(小並感)。越前先生の講演会という選択肢もあったが、前日の古本屋チェックの際に、弘前駅の東側にブックオフが二軒あるのを見お…

社畜読書日録20170617(弘前旅情編①)

エラリー・クイーン『中途の家』読書会のために弘前に行った。お前どんだけクイーン好きなんだという話だが、まあ理由は色々。 一つには主催の本木さんに返したい本(評論系同人誌)があったからだ。知る人ぞ知る硬派な未訳古典ミステリ研究誌『ROM』の「ユ…

社畜読書日録20170610-11

今日とて出社。ろくに生きていない。退勤後、サクサクと池袋へ。ミステリとお酒大好きおじさん会に参加。東口から北へ10分ほど歩いた先の「万事快調」はクラフトビールと日本酒のお店。 https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13149877/ ビールを飲むには…

社畜読書日録20170608

仕事上がりに渋谷のBunkamuraで「ソール・ライター展」を観覧。色遣いがナビ派チックであるとか、構図がドガっぽい(浮世絵っぽいと言っても可)とか、どう考えても日本人に受けないはずのない展覧会だった。モノクロも大変クール。金曜夜ということでかなり…

社畜読書日録20170607

祖母の葬式明けで忌引き扱いだが、社畜根性を発揮し午後の打ち合わせだけ出る。「一時間で終わる」はずが二時間半になるのはもはや様式美。長引いたというより当初の目算が甘すぎるのであった。帰りに紀伊國屋に寄って新刊確保。 ボストン・テラン『その犬の…

社畜読書日録20170605-0606

またしばらく失踪してしまった。特に書くことがなかったとか言わない。 昨日から今日にかけて一気に古本を買ったので一応メモしておく。 佐野洋『婦人科選手』(講談社文庫)\108佐野洋『空翔ける娼婦』(文春文庫)\108佐野洋『殺人書簡集』(徳間文庫)\10…

社畜読書日録20170601

たまの休みでアキバに出掛ける。食い道楽気味の弟が発見した(が、一人では入りにくい)というイタリアン「Casa di SIVATA」にランチで入店。裏通りからさらに一つ曲がったところ、急な外階段を登った先のお店で、キャパ12人くらい。我々が入った時には女性…

社畜読書日録20170531

ギリギリ掲出。 昨日書いたとおり、一応来月の新刊予定を振り返る。 08/ボストン・テラン『その犬の歩むところ』(文春文庫)08/スミス・ヘンダースン『われらの独立を記念し』(ハヤカワ・ミステリ)上/E・C・R・ロラック『殺しのディナーにご招待』(論創…

社畜読書日録20170530

飽きずに紀伊國屋書店に通う私。「ぼくのかんがえたさいきょうのミステリ作家(仮)フェア」を実見した。まっ、いいんじゃねぇの?別にどうでもいいんだが、こういうフェアで選書する時にいわゆる本格ミステリがほとんどで、また翻訳ミステリがさっぱり入ら…

社畜読書日録20170529

早速ネタ切れの感あり。この手の日記は、毎日書く気力もさることながら書くネタを探す努力・日常をエンタメにしていく精神なくしては続かぬことを痛感する。 来月の新刊ネタは31日に回すとして、さて今日のこと。日頃なく真面目に働いたので、かつやの期間限…

社畜読書日録20170528

何が悲しうて労働日である。しかも朝が早い。その分帰りも早いので、久々に(といっても先週の土曜日以来だから最近だ)西荻窪の盛林堂書房へ。大して買わない客で申し訳ないが、店長さんとやるかもやらないかもしれない同人誌の企画で盛り上がる。 ・俺的〇…

社畜読書日録20170527

ツイッターだと残らない日録的なものを書いてみようかと思った。今回は果たして何日続くか。 折角の休みだが、出かける気力がまるでないのは人として終わっている。どうせ明日は朝早くから出勤だし、飲みに行くのも億劫だ。そういうことでその辺にある読みか…

ジョー・ネスボ『悪魔の星』

読書会の課題書を読みつつ、カーター・ディクスン『かくして殺人へ』(再読)や、ダフネ・デュ・モーリア『人形』を読んだのですが、いまいちピンとこなかったので、レビューを書くのは後回しになっています。 さて、たまには数日前に出たばかりの本をほやほ…

ロバート・ゴダード『謀略の都』

ロバート・ゴダード『謀略の都』(2013)を読みました。 謀略の都(上) 1919年三部作 1 (講談社文庫) 作者: ロバート・ゴダード,北田絵里子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/01/13 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 謀略の都(下) 1919…

西澤保彦『悪魔を憐れむ』

ここもと文章を書く能力が絶滅しているのですが、せめてブログの読書感想文くらいは復調せねば、と150日ぶりくらいに更新します。 --- 西澤保彦『悪魔を憐れむ』(2016)は、タック&タカチシリーズの第10作目。シリーズ第1作の『解体諸因』が1997年の発表な…