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三門優祐のつれづれ社畜読書日記(悪化)

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『姿なき招待主』と『そして誰もいなくなった』の「差異」、あるいはメディアミックスの功罪

---本稿は『姿なき招待主』、『そして誰もいなくなった』、『九番目の招待客』のネタバレを含みます。読了の上でお読みください。--- 2023年、二冊の本がさほど時間をおかず刊行された。9月末に国書刊行会から出た『九番目の招待客』(オーエン・デイヴィス…

【構想中】パトリック・クェンティン中短編傑作選は出せないのか?

昨日の続き。 現在確認されているもので、パトリック・クェンティン/Q・パトリックには70の中短編がある(のちに長編の原型になった長めの中編は除く。また作品の新発見も続いており、今後さらに増える可能性がある)。作品の出来にある程度ばらつきがある…

買った本・読んだ本(12/18-12/24)

前週の飲み会三回(うち一回は仙台)でヘロヘロになってしまい、本を買えずまた読めずの週であった。 ■買った本(含む届いた本) ・ルーシー・ワースリー『アガサ・クリスティー とらえどころのないミステリの女王』(原書房)・中村融編『星、はるか遠く』…

近況遠況(2023年12月前半) その2

その1に続けて、12月の前半に読んだ本の話。 --- 12/2:パトリック・レイン『もしも誰かを殺すなら』(論創海外ミステリ)★★★☆☆ もしも誰かを殺すなら (論創海外ミステリ 307) 作者:パトリック・レイン 論創社 Amazon 殺人事件裁判の陪審員が「被告を死刑に…

近況遠況(2023年12月前半) その1

XにてSF方面から「日録週報を細かにつけておくことが大事」「SNSは流れてしまうからブログに書くのが大事」という風な話が流れてきていて、ンマ~そりゃそうだけどもと、日記三日坊主マンとしては耳が痛い。やるなら年内に書き始めておきたい、週報く…