2022年に購入した洋書について(新刊書編)
まとめを書いておかないとうっかり年を越すので早め早めに。
購入冊数:31冊(うち、実本は12冊)
・kindleで買ったもの(著者名順)
Margot Bennett The Widow of Bath (kindle)
Dorothy Bowers Fear for Miss Betony (kindle)
Dorothy Bowers The Bells of Old Bailey (kindle)
Joan Cockin Villany at Vespers (kindle)
Martin Edwards The Edinburgh Mystery (kindle)
Martin Edwards The Life of Crime (kindle)
Bernard J. Farmer Death of a Bookseller (kindle)
W. F. Harvey The Mysterious Mr. Badman (kindle)
ed by Tony Medawar Bodies from the Library 5 (kindle)
ed by Tony Medawar Ghosts from the Library (kindle)
James Quince The Tin Tree (kindle)
James Quince Casual Slaughter (kindle)
John Rhode The Venner Crime (kindle)
Harriet Rutland Knock, Murderer, Knock! (kindle)
Harriet Rutland Bleeding Hook (kindle)
Harriet Rutland Blue Murder (kindle)
Jonathan Stagge Murder by Prescription (kindle)
Jonathan Stagge Turn of the Table (kindle)
Jonathan Stagge The Scarlet Circle (kindle)
英米の電子書籍は値段が抑えめで積むのに心理的な障害が少なく、良くないと思います(他責志向)。ボワーズは論創の解説の資料として買ったが拾い読み止まり。小説系で全部読んだのはジョン・ロードのThe Venner Crime(Re-ClaM8にレビューあり)と、ジョナサン・スタッジのMurder by Prescription・The Scarlet Circle(Re-ClaM10にレビュー掲載予定)くらい。メダウォー本も面白そうなところだけ拾っただけ。来年はもう少し読みたいところ。
完全新刊では、マーティン・エドワーズThe Life of Crime(Re-ClaM9にレビューあり)を読み切ったのは我ながら偉い! クラシックミステリ好きには堪らぬ小噺が満載の関連書で、「ミステリ史」としては弱い部分もあるが邦訳希望。ただ分量がとんでもないことになっているので、まずは出してくれる版元を探すところからですね。
・実本で買ったもの(著者名順)
Christianna Brand Green for Danger
Christianna Brand Death of Jezebel
Martin Edwards This Deadly Isle
Martin Edwards The Life of Crime
Bryan Flynn The Case of Elymas the Sorcerer
Bryan Flynn Conspiracy at Angel
Bryan Flynn The Sharp Quillet
Bryan Flynn Exit Sir John
Bryan Flynn The Swinging Death
Colin Larkin Cover Me
E. C. R. Lorac Post After Post-Mortem
Patrick Quentin Death Freight and Other Murderous Excursions
ブランドはせっかくなので紙で買いたかったんですよ(声を大にして)。来年は『自宅にて急逝』の元本も予定されているので購入予定。本邦でも評価が高い割りに50年代末から60年代初頭の「初期ポケミス」の訳が生き続けてしまっているのがブランドの残念なところ(これは文庫化時に新訳しなかった早川の罪、『疑惑の霧』の残念さを見ろよ見ろよ)。創元はクリスティーを出し続けるならブランドを早川から奪ってくれんかね(クリスティーの方が安定して売れるのは分かるけど)。
小説の中ではロラックのPost After Post-Mortemを読んでいる。森英俊さんの思い出の一冊(インタビューはRe-ClaM7に掲載)で、原著は間違いなく超レア。ただ、お話としては超ゆったりペースで読み切るのは結構辛かったです。つまらなくはないけど。毎年恒例のブライアン・フリン祭りは中期から後期序盤へ。正直もうどれが面白いのか分からない。来年こそは初期10作から何作かは読みたいところです。パトリック・クェンティンの中編集は、米丸さんがやる気満々なのでそちらに期待。あとは、編者のエヴァンズがクェンティンの評伝を出してくれたら最高なんだけど、来年あたりどうですか。
ちなみにエドワーズ本は、The Life of Crimeは紙で買い直し。This Deadly Isleは本というよりは「地図一枚」。日本だと雑誌の付録で付いてきそうな代物で、1800円だかはボリ過ぎじゃないかしらん。エドワーズマニアなので買うけどね。
→古書編に続きます。