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三門優祐のつれづれ社畜読書日記(悪化)

2020年洋書購入記録(年年歳歳編)

Re-ClaMとして活動するようになってから洋書の購入量が格段に増えている自覚はあるのですが、今年は結構買ったなと。そこで実際に何をどのくらい買ったか、まとめてみたいと思います。もしかすると、ここから色々な企画のネタを読み取れるかもしれません。

 

〇新刊ないしそれに近い本

・Bill Pronzini, Gun in Cheek
・Bill Pronzini, Son of Gun in Cheek

ビル・プロンジーニは面白本紹介者として「1001 Midnight」シリーズなどでも知られていますがそのガイドブックの一つ。いわゆる「傑作・秀作」のカテゴリに入らない、しかし印象的な作品を紹介しています。比較的近年PBとして刊行されたものですが、出ているのに気が付いたのは今年に入ってからでした。

・Francis Duncan, Murder Has a Motive
・Francis Duncan, Murder for Christmas
・Francis Duncan, So Pretty a Problem
・Francis Duncan, In at the Death
・Francis Duncan, Behold a Fair Woman

フランシス・ダンカンはMK氏推奨作家のひとりで、別冊Re-ClaMで取り上げる可能性が非常に高いもの。ペンギンからモルデカイ・トレメインシリーズ全7作のうち5作が復刊されたので購入しました。

・John Bude, Death in White Pyjamas

British Library Crime Classics の新刊。正直割と勢いで購入。電書で良かった説もあります。

・Brian Flynn, The Padded Door
・Brian Flynn, The Edge of Terror
・Brian Flynn, The Spiked Lion
・Brian Flynn, The League of Matthias
・Brian Flynn, The Horn
・Brian Flynn, The Case of the Purple Calf
・Brian Flynn, The Sussex Cuckoo
・Brian Flynn, The Fortescue Candle
・Brian Flynn, Fear and Trembling
・Brian Flynn, Tread Softly

ブライアン・フリン復刊作戦第二弾。これで20作。果たしていつ読むんですかね、自分……激烈にスペースを取るのですが、応援案件なのであくまでも紙版を買わなければいけません。

・Frederick Irving Anderson, Book of Murder
・Frederick Irving Anderson, The Purple Flame

フレデリック・アーヴィング・アンダーソンは別冊Re-ClaMで出すつもりの作家のひとり。後述の第二短編集と合わせて傑作選集を編む予定です。

・Bruce Graeme, The Undetective

ブルース・グレイムは未だ実力を測りかねる作家のひとり。来年2月には初期シリーズものが二冊復刊される予定で、そちらも購入するつもりです。

・Clyde B. Clason, Poison Jasmine

別冊Re-ClaM Vol.5で出す予定の作品で、むしろまだ買ってなかったの?という本。実は既に解説者も決まっています。お楽しみに。

 

〇古書

・Lord Gorell, Red Lilac

ディテクションクラブの最初期メンバーの一人でありながら、あまりにも地味な作風、穏やかな人格でてネタにされることもないゴレル卿の中期作。MKさんのレビューを見る限り、かなり出来が良いようです。

・William Sansom, Something Terrible, Something Lovely
・William Sansom, The Passionate North

ウィリアム・サンソムは知る人ぞ知る短編作家。何とか本が手に入らない物かと探していたら、日本の古本屋で買うことが出来ました。ビックリ。本の送り間違い等があり、7月の休店間近の小川図書さんに直接伺ったのはいい思い出です。

・Max Afford, Mischief in the Air

オーストラリアの本格派、マックス・アフォードのラジオドラマ集を……というRe-ClaM最初期からのお約束を果たすべく購入。必ずしもミステリ仕立てばかりではないようなので、セレクトして一編ご紹介になるかな、という考えで進めてます。

・E. and M. A. Radford, Death and the Professor
・Paul McGuire, Daylight Murder
・Robert Gore Browne, By Way of Confession

今年もやってきました神保町の「洋書まつり」で購入した三冊。羊頭書房さんは店頭でも洋書をガッツリおいてくれればいいのになあ。

・Peter Godfrey, Death Under the Table

ペンズラーオークション第三弾での購入品。私をオークション沼に叩き落としたピー万円本。今となってはなぜこの本にここまで必死になったか良く分からないのですが、事後多くの人外コレクターの皆さんからお褒めの言葉をいただいたので勝利です。

・Basil Thomson, Mr. Pepper, Investigator

これもRe-ClaMの用事で購入した本。どう使うかはまだ内緒です。

・Stuart Palmer, The Riddles of the Hildegarde Withers
・Stuart Palmer, The Monkey Murder
・Frederick Irving Anderson, The Notorious Sophie Lang

某氏からのオファー品。お願いですからヤフオクに適当な値付けで放流するのは止めてください。

・E. M. Curtiss, Dead Dogs Bite
・Elizabeth Curtiss, Nine Doctors and a Madman
・Marcus Magill, I Like a Good Murder
・Marcus Magill, Murder Out Of Tune

ペンズラー・オークション第四弾(最終回)での購入品。この四冊を古本市場で買おうと思ったらピー円、でも落札価格はピー円よ、ウッハッハ……とまあそこまで下心アリアリで競ったわけではありませんがね。特にNine Doctors and a Madmanは、信頼できるレビュアーが「クオリティの高い、しかも読者を手痛く裏切る逸品」と紹介しているので楽しみにしています。

 

総評は「下半期の自分、洋書に投資しすぎぃ!」ですかね(リアルに二十数万円突っ込んでる)。一応読む予定のある本しか買ってないし、安いからゲットしとくか!的投機はないはず、多分。来年は流石にオークション的なイベントはないと思うのでもう少し穏やかに生きられるでしょうが、果たして……