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深海通信 はてなブログ版

三門優祐のつれづれ翻訳ミステリ。主に新刊の話をしています。そういえば、「アントニイ・バークリー書評集製作委員会」公式ホームページ。

第二十六回:ミネット・ウォルターズ『女彫刻家』(創元推理文庫)+メアリー・W・ウォーカー『処刑前夜』(講談社文庫)

○怪物を「理解」するために咲: 『長いブランクの後、続きを一週間でお届け出来て、正直ほっとしています。』姫: 『まあまた半年寝かせたら、ほとんどジョークの域ですものね。そんな大御所連載形式では忘れられてしまうもの。』 ……ざざ、ざざざ……ちゃかぽ…

第二十五回:ローレンス・ブロック『倒錯の舞踏』(二見文庫)

○「誰が見張りを見張るのか?(Quis custodiet ipsos custodes?)」(承前)咲: ふと眼を覚ますと、ぼくたちは6月中旬、熱気と雨が同居する空を茫然と見上げていたんだ。姫: あれだけ気を持たせる感じで「続く」したのに……大失敗。咲: 座談の投稿はンか…

第二十四回:ジェイムズ・リー・バーク『ブラック・チェリー・ブルース』(角川文庫)+ジュリー・スミス『ニューオーリンズの葬送』(ハヤカワ・ミステリ)

○南から熱い風が吹いてくる咲: 今回で2ダースです。姫: この連載も多分3ダースくらいで終わるのではないかと思われるので、これでやっとこ2/3といったところ。山場はまだまだこれからだけどね。咲: 2014年初旬には終わらせたい。さて、未来への儚き展…

第二十三回:アーロン・エルキンズ『古い骨』(ハヤカワ・ミステリ文庫)+スチュアート・M・カミンスキー『ツンドラの殺意』(新潮文庫)

○攻略作戦は死なず咲: 何しろ5か月ぶりの更新だと言うから恐れ入る。姫: 最近三門優祐を知った人は、こういう無為なレビューを挙げていることを知らない方もいらっしゃるのではないかしら。怠慢のツケが回ったということで。咲: 半分やってはいお終いとい…

第二十二回:バーバラ・ヴァイン『死との抱擁』(角川文庫)

○遅れてやってきた作家咲: 遅れてやってきたのは誰だって感じがするね。姫: なにしろ二カ月ぶりの更新ですものね。「いや本は読んでいる、単純に出力する精神的余裕がないだけだ」という言い訳が聞こえます。咲: まあ、それはいい。いい加減頑張らないと2…

第二十一回:ロス・トーマス『女刑事の死』(ハヤカワ・ミステリ文庫)+L・R・ライト『容疑者』(二見文庫)

○よく売れた作品は代表作? 咲: 放置したまま時が流れてしまいました喃。姫: 原稿が入ったりしたのだけど、掲載待ちのままになっているわね。可及的速やかな対応が要求されているはずだわ。咲: 最近は感想を書くよりも本を買う方にご執心らしいのでどうし…

第二十回:リック・ボイヤー『ケープ・コッド危険水域』(ハヤカワ・ミステリ文庫)+エルモア・レナード『ラブラバ』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

○にちようびのだいぼうけん 咲: また微妙に間が空いてしまいましたが元気です。姫: 私たちを置いて旅行に行ったりしてたしね。サイコロを振って出た目に従って進むような、ランダム要素の極めて強い旅だったようだけど。咲: さておき、今回は久々の二本立…

第十九回:ウィリアム・ベイヤー『キラーバード、急襲』(ハヤカワ・ノヴェルズ)

○空から襲い来る影の恐怖 咲: 今回も始まりましたフリーバトル。姫: 一定年齢層以外に分かりにくいネタは飛ばします。今回はウィリアム・ベイヤー『キラーバード、急襲』(1981)です。それにしても、まさか本当に殺人鳥(キラーバード)=ハヤブサが急襲…

第十八回:ディック・フランシス『利腕』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

○弱虫泣き虫意地っ張り咲: はじめますか。しかし、短編読んでたとかインフルエンザとか中の人が忙しいとか、ひと月も開いてしまうと単なる言い訳にしか聞こえないので……毎週更新に戻せるように頑張ろう。姫: 今回取り上げるのはディック・フランシス『利腕…

第十七回:ウィリアム・H・ハラハン『亡命詩人、雨に消ゆ』(ハヤカワ文庫NV)+ケン・フォレット『針の眼』(創元推理文庫)+アーサー・メイリング『ラインゴルト特急の男』(ハヤカワ文庫NV)

○寂れて古めかしい遊園地咲: イントロを入れるのももったいないほどに遅延しているので、サクサク進めますぞ。姫: 不人気ブログの唯一にして最高に不人気なコンテンツですものね。せめて安定した更新くらいは守っていきたいものですが。咲: まあ、色々あ…

第十六回:ブライアン・ガーフィールド『ホップスコッチ』(ハヤカワ文庫NV)+ロバート・B・パーカー『約束の地』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

○石蹴り遊びのスパイごっこ咲: 16回目ともなるといい加減前口上も言うことがなくなるな。座談会やめるか。姫: どうしても座談形式に拘らなければならない理由はないのだけど、一人ブレインストーミングをやっているような感じで、時たま面白い考えが出るの…

第十五回:トニイ・ヒラーマン『死者の舞踏場』(ハヤカワ・ミステリアス・プレス文庫)+ジョン・クリアリー『法王の身代金』(角川文庫)

○想定外から想定外へ咲: やや遅れましての第15回です。二点ほど想定外の事態が起こり、攻略座談への対応が遅れる形に。姫: 図書館で借りるつもりだった『法王の身代金』が手元に来るまでに二転三転したのと飛び込みの原稿依頼が入ったせいね。我儘を言って…

第十四回:フレデリック・フォーサイス『ジャッカルの日』(角川文庫)+ウォーレン・キーファー『リンガラ・コード』(角川文庫)

○お久しぶりの更新咲: 六週間ぶりの第十四回です。ほんとうにこのまま連載終了では、と思った人も少なくないのでは。姫: 「読まなければならない新刊が溜まりすぎて、攻略用の本を読めない状態だったので、許してほしい」というコメントを頂いております。…

第十三回:マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー『笑う警官』(角川文庫)

○唯一無二の受賞作咲: 第十三回目です。ユダ的な意味で、そろそろ裏切り者が出るかも分からんね。姫: 一クール終わったところで、ライターが数少ない読者を裏切るってことですか?咲: うう、それは割とリアルなジョーク。まあ、まだまだ三分の一も来てな…

第十二回:ディック・フランシス『罰金』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

○渡る世間は馬ばかり?咲: 第十二回です。ディック・フランシスと言えば、「競馬シリーズ」で有名な冒険小説の大家のはずなんだけど、この作品、なんだか少し変じゃないか? なんというか……姫: その点については、後半で語って頂戴な。さて、今回取り上げ…

第十一回:ドナルド・E・ウェストレイク『我輩はカモである』(ハヤカワ・ミステリ文庫)+マイクル・クライトン『緊急の場合は』(ハヤカワ文庫NV)

○ユーモアミステリの傑作!咲: 今回も二冊更新で進めます。毎週更新できない言い訳ではあるんだが。姫: 今回の場合には「よんどころのない事情」があるということなので。咲: その事情というのが「二冊目があまりにも微妙な出来で一本もたないから」だろ…

第十回:ニコラス・フリーリング『雨の国の王者』(ハヤカワ・ミステリ)

○英国ミステリ隆盛の陰で泣く作家咲: 前々から少し話していたけれど、フレムリン『夜明け前の時』(1960)から、今回取り上げる『雨の国の王者』(1966)までの8回に渡って、エドガー賞はイギリス出身の作家に占拠された状態だった。姫: 第一回でも説明し…

第九回:エリック・アンブラー『真昼の翳』(ハヤカワ・ミステリ文庫)+ジョン・ル・カレ『寒い国から帰ってきたスパイ』(ハヤカワ文庫NV)+アダム・ホール『不死鳥を倒せ』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

○戯画化されたスパイ小説姫: 主に中の人の事情で三年分一気に片付けるということになりました。夏休みだしね。咲: 冒険・スパイ・謀略小説を系統だって読んでいないので、この三作の歴史的な位置づけなどは概ね大雑把というか、間違いが散見される可能性が…

第八回:J・J・マリック『ギデオンと放火魔』(ハヤカワ・ミステリ文庫)、エリス・ピーターズ『死と陽気な女』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

○ギデオン警視のリアルライフ咲: 始めます。姫: また出し損ねて二回一気に進める展開に……中の人が忙しいのかしらね。咲: 主に農業が忙しいんだとさ。なぜ買ったし。姫: ま、それはさておき進めましょう。一冊目は『ギデオンと放火魔』(1961)ね。この作…

第七回:ジュリアン・シモンズ『犯罪の進行』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

○タブーワードを言わないで咲: 引き延ばしも限界なので、そろそろやりたいと思います……。今回はジュリアン・シモンズ『犯罪の進行』(1960)です。姫: ある単語、あるいはそれに類するキーワードを可能な限り使わない、という方針で対談を行います。咲: …

第六回:シーリア・フレムリン『夜明け前の時』(創元推理文庫)

○可愛いお婆ちゃん?姫: 始めましょう。そう言えば、フレムリンは2009年に亡くなったのよね。1914年生なので、亡くなった時は95歳。大往生といっていいんじゃないかしら。咲: 訃報が流れた時に、ネットで彼女の写真を見たんだけど、すごく可愛いお婆ちゃん…

第五回:エド・レイシイ『ゆがめられた昨日』(ハヤカワ・ミステリ文庫)+スタンリイ・エリン『第八の地獄』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

○先週お休みでしたけど咲: 言い訳なしで始めます。今回は先週分も含めて二本立てで行くよ。姫: あくまでも週一本の形式は崩さない、とそういう風に考えているのね。咲: どうもそうらしい。これが吉と出るか凶と出るか。姫: では早速。一つ目の『ゆがめら…

第四回:シャーロット・アームストロング『毒薬の小壜』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

○まずはあらすじを咲: 始めます。姫: みるみる無愛想になっているわね。新規のお客さんが非常に入りにくいと思うのだけれど、その点についてのご意見は?咲: 新規のお客さんってなんです?姫: 切り替えて、今回の対象作品『毒薬の小壜』(1956)のあらす…

第三回:マーガレット・ミラー『狙った獣』(創元推理文庫)

○あらすじから始めますが……姫: 始めまーす。 咲: 今回の対象作品はマーガレット・ミラー『狙った獣』(1954)です。僕はこの作品に限らずミラーという作家が非常に好きななので、今回の主導権は逆に姫川さんにゆだねてみようと思います。ちなみに姫川さん…

第二回:レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

○能書きは抜きにしようって言ったじゃないですか咲: 今回我々は新宿のバー的施設にやってきております。 姫: ギムレットには早すぎるね。 咲: 別に早くないですね、8時過ぎだから。それが言いたかっただけだよね。 姫: 時に咲口君、私の出した条件はクリ…

第一回:シャーロット・ジェイ『死の月』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

○ごあいさつ 三門優祐でございます。普段から当ブログをご覧いただいている皆様、ありがとうございます。ブログ開設から数カ月経ち、主催の逃避など諸々の都合で更新が遅れる時もありますが、ボルガ博士、お許しください! さて、私三門も連載っぽいような、…