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三門優祐のつれづれ社畜読書日記(悪化)

国内小説

本を読んだら書く日記20181117|松本清張『花実のない森』

ついに本を買っていない日の日記を書く……と言いたいところだが、また買ってしまっている。自重したい。 土曜日と日曜日は朝一からの仕事で、しかも途中の休みも全然ないので、まったく本を読めなかった。唯一本を読んだのは土曜の朝一くらいだった。今日の本…

本を読んだら書く日記20181116|島田荘司『切り裂きジャック・百年の孤独』

昨日twitterなどでも書いた通り、「Re-ClaM Vol.1」の印刷が仕上がったので盛林堂書房に取りに行った。ほぼ同時に到着したという大阪圭吉『花嫁と仮髪』(いかに大阪圭吉が人気作家とは言え、商業ではとても出来ない領域を商業並の規模でやってるド偉い仕事……

本を読んだら書く日記20181112|戸川昌子『緋の堕胎』

特に日記に書くことがなくなりそうだったので、古本を買いに行った。 新橋のSL広場の古本市が初日だったので、終業後に参戦。18時に到着して、18時5分に雨に降られるトラブルはあったものの、古本屋さんたちの粘り強い対応で、なんとかチェックを続けること…

本を読んだら書く日記20181107|連城三紀彦『もうひとつの恋文』

本を読んだ日には日記を書くことにしようと思った。 今日は休みだったので、先日自宅の一部を整理(整頓はまだできてない)した時に出た本をブックオフに売りに行くことにした。120冊となると移動するだけでもなかなか骨である。先日「買取10%アップクーポン…

皆川博子未収録短編読書まとめ③

ということで二つ戻って今回は第三回となります。実質第四回ですが。そしていつの間にやら『皆川博子の辺境薔薇館』の発売日はもう明日に迫っております。早く読みたいような、この集中連載が終わるまでは待って欲しいような…… 皆川博子の辺境薔薇館: Fragme…

皆川博子未収録短編読書まとめ⑤

はい。⑤です。③と④でやるはずだったコピー用紙の束を職場のロッカーに突っ込んだまま忘れてきたので、⑤でやるはずだった短編を先に紹介します。都合により六篇。一篇ごとの分量もやや少なめに。 皆川博子の辺境薔薇館: Fragments of Hiroko Minagawa 作者: …

皆川博子未収録短編読書まとめ②

昨日に引き続き、今日も皆川博子の未収録短編を読んでいきます。『辺境薔薇館』発売日には間に合わないにしても、それほど長引かせず終わらせたいショート企画ですが如何に…… 皆川博子の辺境薔薇館: Fragments of Hiroko Minagawa 作者: 河出書房新社編集部 …

皆川博子未収録短編読書まとめ①

来週の金曜日5月25日に皆川博子先生の100作目の単著、『皆川博子の辺境薔薇館』(河出書房新社)が刊行されるとの由。インタビューや未収録短編、また作家、評論家ら数多くの皆川博子ファンのエッセイが寄稿されるとのことです。 皆川博子の辺境薔薇館: Frag…

購書読書日記(20180501)

最近腰が痛いような気がして家の近くの整骨院を訪れるも、激混みとかで予約を入れるに留まる。整骨院なんて初めて来たので、勝手も相場もまったく分からない。お財布にいくらくらいお金を入れていけばいいのやら。 ついでに近くの古本屋を見る。古本の強者が…

購書読書日記(20180424)

最近ちょっと買いすぎなので記録してレコーディングダイエットする。 4/24(火):曇りのち雨のち曇り 休みなので昼から神保町へ。前日ポパイの増刊号を買い、完全にカレー脳になっていたはずだが、途中の電車で「汁なし担々麵喰いてえなあ」となり、九段下…

西澤保彦『悪魔を憐れむ』

ここもと文章を書く能力が絶滅しているのですが、せめてブログの読書感想文くらいは復調せねば、と150日ぶりくらいに更新します。 --- 西澤保彦『悪魔を憐れむ』(2016)は、タック&タカチシリーズの第10作目。シリーズ第1作の『解体諸因』が1997年の発表な…

皆川博子全短編を読む 番外編①「フェイク世界史小説」『碧玉紀』を読む

第四回はどうした?という疑問もあるかと思いますが、うっかり番外編をやってみました。 皆川博子には未収録の短編が数多くありますが、長編作品にも単行本化されていない作品が一つあります。それが今回ご紹介する『碧玉紀(エメラルド)』です。 この作品…

皆川博子全短編を読む 第3回

3回目にして、早くも二か月ほどスパンが空いてしまいましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか(テンプレ)。 さて前回は、『水底の祭り』『薔薇の血を流して』の二短編集を中心に、皆川博子のさらに深く、濃い「行きてのち戻れぬ世界」を紹介させていただ…

皆川博子全短編を読む 第2回

2回目にして、早くも二週間ほどスパンが空いてしまいましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 前回は、『トマト・ゲーム』単行本に収録された作品についての解説で終了しました。今回はそれに引き続き、皆川博子の初期短編集収録作品を中心に読んでいき…

皆川博子全短編を読む 第1回

今回から唐突に皆川博子の全短編を読んでいきたいと思います。しかも短編集別ではなく、雑誌発表順に。 先日国会図書館で、現行唯一の未単行本化長編『碧玉紀』(1999~2000、文藝ポストに全6回連載)をコピーした際、その待ち時間に雑誌掲載の未収録短編を…

【第12便】2012年2月新刊レビュー(国内編)

2012年2月の新刊レビューをお送りします。まずは国内から。 相沢沙呼『マツリカ・マジョルカ』(角川書店) マツリカ・マジョルカ作者: 相沢沙呼出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/03/01メディア: 単行本 クリック: 30回こ…

【第9便】2012年1月新刊レビュー(国内編)

幾分遅れ気味ですが更新。2012年1月の新刊レビューをお送りします。今回は国内4本、翻訳5本です。まずは国内からどうぞ。 綾辻行人『奇面館の殺人』(講談社ノベルス) 奇面館の殺人 (講談社ノベルス)作者: 綾辻行人出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/01/…

【第6便】2011年12月新刊レビュー(国内編)

おばんです。 こまめに更新をしたいけれども、夜の寒さに負けてついつい布団に潜ってしまう今日この頃です。2011年12月の新刊レビューをお送りします。今回は国内四本、翻訳六本となります。では国内からどうぞ。 上田早夕里『リリエンタールの末裔』(ハヤ…

【第2便】2011年11月新刊レビュー(国内編)

遅ればせの更新となります。第二回となる今回は、11月に発売された新刊16冊(国内7冊、翻訳9冊)の感想16本を押し並べます。一月遅れとなるのが残念ですが、もう少し早く出来ないものかな。括弧内はペンネーム。順序は投稿順。 平山瑞穂『3・15卒業闘争』…