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深海通信 はてなブログ版

三門優祐のつれづれ翻訳ミステリ。主に新刊の話をしています。そういえば、「アントニイ・バークリー書評集製作委員会」公式ホームページ。

三門さんのだらだら雑記20120416

まとまった書評を書こう書こうと思いながら、いまひとつ時間が取れない、という言い訳に走りたくなる日々。まとまらない駄文を流して更新に代えることにします。真面目な書評も進行中なので、それはもう少々お待ち下さい。

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私は特に用もないのにブックオフの均一棚を巡回する「105円徘徊者」の一人である。そうそう拾いものがある訳もないし、買っても積読が増えるばかりなのに、つい買ってしまう。
今日はF・ポール・ウィルスン『闇から生まれた女 上下』(扶桑社ミステリー)を拾った。ウィルスンはよく分からないが、酷くて面白い小説を書く作家。以前『ザ・キープ 上下』(扶桑社ミステリー)を読んだが、これが失笑するほど面白いので皆読むべき。

ザ・キープ』の内容は非常に分かりやすい。ようするに世界を滅ぼそうとする(だったと思う)闇の帝王ラサロムと、その企みを挫く光の勇者の、遙か昔から続く闘争の一幕。光と闇の戦いでナチものでヴァンパイアもの。ひたすら面白さを追求しまくった作品なのだ。「キープ」というのは、ルーマニアにある砦のこと。そこに封じられたラサロムが、ナチのアホどものせいで甦える。居合わせたユダヤ人の人類学者はナチの支配を打ち破るためにラサロムに力を貸す……。

と、まあとにかくエンタメなんです。結局、光の勇者が聖なる剣でラサロムを葬っておしまい。お約束というか安直の極みだが、それがいい

恐ろしいのは、これが物語のほんの序幕に過ぎない、ということなのだ。光あるところに闇は再び生まれる訳です。作者がこの後発表した『マンハッタンの戦慄』『触手』『リボーン』『闇の報復』に登場する「この世ならざる闇と戦う戦士たち」が一大集結するシリーズ最終作『ナイトワールド』では、再び復活したラサロムと戦うっつーことになってるらしい。全部読んでないので曖昧ですが、すげえ面白そう。

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と、『闇から生まれた女』の話……と言っても読んでないので内容には踏み込めない。実はこの本の存在は前から知っていたんです。伊藤明弘大先生(早く健康を取り戻しますように)の『ジオブリーダーズ』に、出てくるたびにエンタメ小説の文庫本を手にしている謎の女(黒幕)が登場する。その女が読んでいた一冊が『闇から生まれた女』の下巻。セクシーなお尻が特徴的なこの表紙、見誤るはずもございません。

一卵性の双子が多重人格者でどうこうとか言う話らしいので、まあ、そのうち読みませう。えらく楽しそうなのは間違いない。

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セクシーなお尻を表紙に使った小説というと、キリル・ボンフィリオリ『深き森は悪魔のにおい』(サンリオSF文庫)が思い浮かぶ。微妙に高くて入手しかねていたところ、ある筋からシリーズをまとめたオムニバス本をいただいた(当然原書)。そのうち、レビュー書きたい作家なので、忘れないようにしたい。

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という感じで、思いつくままブログに書きなぐるだらだら雑記、お目汚し失礼。またやります。

闇から生まれた女〈上〉 (扶桑社ミステリー)

闇から生まれた女〈上〉 (扶桑社ミステリー)

ザ・キープ〈上〉 (扶桑社ミステリー)

ザ・キープ〈上〉 (扶桑社ミステリー)

The Mortdecai Trilogy

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