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三門優祐のつれづれ社畜読書日記(悪化)

年末年始古本日記(0103-0106)

定期的に日記を書くために毎日古本を買うのはさすがに割に合わないのではなかろうか。ボブは訝しんだ。

 

■1/3(金):朝起きた時は、「ワシもそこまでしょっちゅうブックオフに行くわけではないぞ」と思っていたが、いつもの店でカレーを食べるついでに去年の新刊を売りに、上石神井ブックオフに行ってしまう。ボチボチの買取値が付いたので、CD数枚と一緒にそういえば買っていなかった本を、すいませんねと思いつつ購入。なお、カレーは仕込み量が少なかったとかで結局食べられなかった(´;ω;`)

小森収編『短編ミステリの二百年(1)』(創元推理文庫

 

■1/4(土):盛林堂書房とにわとり書房が年始の大売り出しをやると聞いたので西荻窪へ(にわとり書房は諸般の事情でお休みとなった)。「こういう催事は来ないんじゃなかったの~?」とまた煽られるが挫けない。以下すべて均一本。

井上ひさし編『ブラウン神父ブック』(春秋社)

・ブレンダン・ギル/常盤新平訳『「ニューヨーカー」物語』(新潮社)

・アントニイ・トルー『スーパータンカーの死』(ハヤカワ・ノヴェルス)

・『著名犯罪集 二輪馬車の謎』(東京創元社

オースチン・フリーマン『ソーンダイク博士』(東京創元社

松本清張編『完全犯罪を買う』『決定的瞬間』『黒い殺人者』『密輸品』『優しく殺して』『犯罪機械』(集英社

10冊前後しか買わない私を尻目に、均一で数十冊買っていく強者を何人も見ると頭がおかしくなりそう。

帰りがけに中野のまんだらけを見ていくが特に買うものはなし。流れで早稲田通り沿いのブックオフで均一本を何冊か。

ジョン・ヴァーリイバービーはなぜ殺される』(創元推理文庫

・バリー・ヒューガート『霊玉伝』(ハヤカワ文庫FT)

 

■1/5(日):松坂健氏の書庫で新年会に参加。先週も忘年会に行かなかったっけ? 歴戦の古本強者が集う会で、三門は隅っこで怯えていた。なんでみんな「あー、例の『通叢書』」「探偵小説はさておき、あの巻とあの巻がいいよね」「ねー」と意気投合できるのか。恐怖。食べて飲んで古本の話をした(必要な資料は大抵松坂氏の書棚から出てくる)後の夕刻、盛林堂書房の小野氏が合流。古本オークションが始まるが……序盤は盛り上がりに欠けた。何しろ「これはいい本ですよ!」と提示された本は「全員(三門以外)持っている」のである(ええ……)。しかし、後から小野氏が出してきた紙物の類(刊行見本や挟み込みの広告)の競りは異様に盛り上がった。なんなんだこれは。ということで落札したもの。

ジョルジュ・シムノンオランダの犯罪』(創元推理文庫、初版/白帯なし)

石上三登志SF映画の冒険』(新潮文庫

The Armchair Detective Book of List, revized second edition (Otto Penzler Books)

・「芳林文庫古書目録」(第5号~終刊号(第19号)/第11号欠け)

えー、色々言いたいことがある方もいらっしゃるかと思いますが……いずれ行くべきところに行くように手配しますので、許してください。ヘロヘロになって帰宅すると、年末に注文した本が届いていた。

・Christianna Brand Brand X (Michael Joseph)

英版のみで米版がない短編集。収録作品18作のうち『招かれざる客たちのビュッフェ』に再録されたものが4編、他媒体で翻訳されたものが4編、『ビュッフェ』巻末の書誌リストで「非ミステリ」扱いとなっているものが6編あり、純粋に「未訳」の「ミステリ」と呼べる作品は4編である。ただし、1974年に刊行された時に全作内容を改訂しているようなので、これを底本にしての翻訳はしません。悪しからず。

 

■1/6(月):本を買っていない。俺は自由だ。