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三門優祐のつれづれ社畜読書日記(悪化)

第28回文学フリマ東京で君と握手!

 文学フリマ告知の前に、最優先でお伝えすべきことがあるので、まずこちらから。今を去ること一週間ほど前に、「Re-ClaM」第1号の電子版をひっそりと刊行しました。以下のページから購入可能です。pixiv経由でboothから購入しなくてはいけないので少し手間が掛かりますが、第1号を買えなかったという方、また電子化を待っていたと言う方はぜひよろしくお願いいたします。

 

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 ということでお待たせしました。再告知です。Re-ClaM編集部は、5/6(月・祝)第28回文学フリマ東京の会場で皆様をお待ちしております。スペース番号はオ-29。書肆盛林堂さんのお隣、会場奥側のお誕生日席です。

 当日頒布物は以下の通り。お値段は第1号から据え置きですが、ページ数はなぜか60ページも増えています。なお、会場限定でおまけ冊子をお一人一冊進呈します。(申し訳ありませんが、複数冊購入の場合もお渡しは一冊までとさせていただきます)

「Re-ClaM」第2号 \1000(会場限定価格、イベント後の通販では\1200予定)

 

 次に「Re-ClaM」第2号の内容について。以下の通り目次を再掲いたします。

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◆【特集】論創海外ミステリ
論創社編集部 インタビュー(Re-ClaM 編集部) 
論創社編集部インタビュー」補遺(黒田明) 
Re-ClaM 編集部が推薦する論創海外ミステリ20 選(1-100)(三門優祐) 
[編者コメント]『ネロ・ウルフの事件簿』について(鬼頭玲子) 
[編者コメント]シャーロック・ホームズの論創(北原尚彦) 
[論創海外ミステリ架空解説]密室愛好家のバイブル、ついに刊行なる!
~ロバート・エイディー『密室大全』~(森英俊) 
論創海外ミステリ全リスト(その1)(三門優祐) 
[訳者のため息]マージェリー・アリンガム『葬儀屋の次の仕事』
盛林堂書房購入者特典より(赤星美樹) 
◆連載&寄稿
Queen’s Quorum Quest (第37 回)(林克郎) 
A Letter From M.K.(M.K.) 
海外ミステリ最新事情(小林晋) 
ロジャー・シェリンガムとbulb の謎(真田啓介) 
スウェーデンのカー(古書山たかし) 
明治の翻案探偵小説・知られざる原作の謎
徳冨蘆花『探偵異聞』と菊池幽芳『秘中の秘』をめぐって(藤元直樹) 
「ラロンド神父、幽霊を追う」(シルヴァン・ローシュ 作/中川潤 訳) 
原書レビュー五連発(小林晋)

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 今回の特集は「論創海外ミステリ」となります。40ページに渡るロングインタビュー(+補遺)、論創海外ミステリのオリジナルアンソロジーを編纂された編者お二人によるエッセイ、世界最大の密室マニア、故ロバート・エイディーとの思い出を語られた森氏のエッセイ、アリンガム翻訳にまつわるエピソードを語られた赤星氏のエッセイと読み応え十分の内容です。

 「連載・寄稿」についても大いに充実しています。ROM誌からの継続寄稿となる林氏、M.K.氏、小林氏による寄稿は圧巻×3です。『最上階の殺人』翻訳の裏話からバークリー/セイヤーズの繋がりを推理する真田氏のエッセイ、カーマニアもここまで行きつくかという衝撃が我々を襲う古書山氏のエッセイ、本邦初翻訳のフランス作家ローシュのミステリ・コント(中川氏訳)と盛り沢山。中でも幼い日の乱歩が大いに熱中したという翻案小説の謎を解く藤元氏のエッセイは、斯界の大物評論家を唸らせた必読の稿。徳冨蘆花ファンも要注目です。

 なお、会場限定おまけ冊子は、クリスチアナ・ブランドの未発表中編「不吉なラム・パンチ」の試訳を掲載したものです。こちらの中編の詳細については、本ブログの以下の記事をご覧ください。

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 ところで、会場ではアントニイ・バークリー書評集の残り(第3巻~第7巻)についてもディスカウント価格で販売いたしますので、こちらもお持ちでなければ是非どうぞ。

 

 第1号電子版、第2号ともどうぞよろしくお願いいたします。