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三門優祐のつれづれ社畜読書日記(悪化)

実はこのミステリーも結構すごい20XX 第0回

私が「このミステリーがすごい!!」や「本格ミステリベスト10」に個人投票権を得たのは大学時代の話だが、そう考えると新刊を読んでは読む生活を、気がつけば十年ほど過ごしてしまったことになる。

別に数読めば偉いわけでもなし、ちょっと話題に上がった新刊を10、20殺も読めば十分対応できる(実際「読めませんでした~」とかなどとコメントを寄せ、3冊くらい署名を書いて、終わり!という投票者もたまにいる)ところを50、60、時には100と読み漁ってしまったこの10年、いったい何だったんだ、という気持ちにならないでもない。

選りだした6冊がランキング上位に上がればお祭りに貢献しているように見えて良しなのだが、個人的な趣味の歪み具合から票を乱発することに定評のある私は、大抵外す。その外れたのをむしろ珍重してくださる方もいるようだが、だったらもっとコメントを書きたかった……と切に思い続けて10年である。長い。

 

今回、十年分の供養企画というか、このミス投票当時には読まなかったが後で読んだ本も含めて、ランキング外でこういう面白い本が色々あったよね、ということをちょろっと書きたくなったので、またもや終わりそうもない企画をとりあえず立ち上げてみた。

今回は、暫定版の作品リストのみ提示しておく。なお、「2006年以降刊で」「自分が面白いと思った」「でもこのミステリーがすごい!!で10位以内に入らなかった」本30冊が中心となる予定です。

 

ポール・リヴァイン『マイアミ弁護士 ソロモン&ロード』

セオドア・ロスコー『死の相続』

P・Gウッドハウス『ウースター家の掟』

カーリン・アルヴテーゲン『裏切り』

スティーヴン・ブース『死と踊る乙女』

レジナルド・ヒル『異人館

ジャン=クロード・イゾ『失われた夜の夜』

ジェフリー・フォード『ガラスのなかの少女』

クレイグ・クレヴェンジャー『曲芸師のハンドブック』

オレン・スタインハウアー『極限捜査』

ドウェイン・スウィアジンスキー『メアリー-ケイト』

ジョセフ・ウォンボー『ハリウッド警察特務隊』

エリック・ガルシア『レポメン』

ジェイソン・グッドウィンイスタンブールの毒蛇』

ウィリアム・K・クルーガー『二度死んだ少女』

ジョー・ネスボコマドリの賭け』

ロノ・ウェイウェイオール『人狩りは終わらない』

チェルシー・ケイン『ビューティ・キラー3 悪心』

フィリップ・カー『変わらざるもの』

ロバート・クレイス『天使の護衛』

ルイーズ・ペニー『スリー・パインズ村の無慈悲な春』

ニック・ストーン『ミスター・クラリネット

ボストン・テラン『暴力の教義』

マシュー・ディックス『泥棒は几帳面であるべし』

フォルカー・クッチャー『死者の声なき声』

クレイグ・デイヴィッドスン『君と歩く世界』

トム・ラックマン『最後の紙面』

ミック・ヘロン『窓際のスパイ』

リサ・バランタイン『その罪のゆくえ』

ポーラ・ホーキンス『ガール・オン・ザ・トレイン』

 

「コレなんでランキング入らなかったんだっけ」といぶかしまずにはいられない作品から「こんなん未だに好きなのはお前だけだ!」な極度偏愛本まで色々取り揃えてお送りしようかと。よろしく。