深海通信 はてなブログ版

三門優祐のつれづれ社畜読書日記(悪化)

年末年始古本日記(1229-0101)

購入した古本メモを手書きで作成する(圧倒的面倒)ことで己の古本購入欲を殺すという異様な脱古本術を実践している人の話を聞いた(もちろんそれでも買っているそうですが)ので、2020年は自分も軽く古本関連日記をしてみることにした。今回は年末からの継続情報アリです。

■12/29(日):松坂健氏の書庫で忘年会(翻訳ミステリ関連)。メンツが濃すぎる。その前にアキバのブックオフに寄るものの特に買うものはなし。均一より半額の棚、しかも歴史系や文学系の硬めの本にいいものがある店だが、一体どこから買い付けをしているのか、常に謎。忘年会ではダブり本ということで以下をいただく。

・ドロシー・L・セイヤーズ『アリ・ババの呪文』(日本出版協同)

■12/30(月):コミケ三日目。例年の通り書肆盛林堂ブースで売り子をする。売り子と言ってもメインの仕事は朝一に壁サークルの列に並ぶことなのだが。各種収穫についてはtwitterなどで書いた通り。イベント後、練馬の熟成肉の店で打ち上げ。合流前にしっかりブックオフに行っておくのが嗜みというものだが、収穫はいまひとつ。

笹沢左保『悪魔の湖畔』光文社文庫):均一

川端康成『水晶幻想|禽獣』講談社文芸文庫):均一

家に帰ったら数日前に日本の古本屋で頼んだ本が来ていた。こちらは資料用。

・エリザベス・ホールディング『レディ・キラー』(世界推理小説全集)

■12/31(火):実家に帰る。帰りがけに大宮のブックオフで一冊だけ。

モーリス・ルブラン『813』新潮文庫):均一

twitterでも書いたが、推理小説の文脈で、主人公と「悪女」の恋愛が物語の筋を歪めてしまう例としてよく挙がる『トレント最後の事件』の先行例として、ルブランが上がっていたため。ただ、『トレント最後の事件』はその物語を一人称で書いている点が新しく、後の世の作品にも大きく影響を与えている。そのあたりも含めて、再読を進めたいところ。

■1/1(水):特にすることもないので、実家近くの土呂ステラタウンブックオフへ。期待ゼロで行ったが(本2割引きということもあり)思わず買ってしまう。

・リズ・ジェンセン『ルイの九番目の命』(SB文庫):均一

蘭光生『肉刑』フランス書院文庫):均一

篠田節子『砂漠の船』双葉文庫):均一

稲葉義明『ルガルギガム 上』ファミ通文庫):均一

・高田博行ヒトラー演説』(中公文庫)

『ルイの九番目の命』は2018年に公開された同題映画の原作。ソフトバンク文庫と言えば、白と淡いオレンジ色の背というイメージがあるが、この本はわりに古い(2006年刊)のでデザイン変更前で白一色だった。これまで見つからなかったのはそういう理由かもしれない。『肉刑』は、コミケで購入した田中すけきよ氏の『よくわかる!グラフから読むフランス書院文庫』の悪影響w SM系は正直苦手だが、蘭光生式貴士ということもあり抑えてしまった。