最近イベントの出展情報しか書いていないのはさすがにまずいかな……
閑話休題、今週末の11/24(日)、東京流通センターで行われる第29回文学フリマ東京に参加します。ブース番号はヌ-19です。また、今回の新刊はRe-ClaM 第3号「クラシックミステリ(再)入門」となります。
この「(再)入門」というタイトルは、「クラシックミステリ初心者の人のための「入門」の本」であると同時に「クラシックミステリマニアが初心に帰る本」でもある、ということを示しています。多くの方の手に取っていただけることを期待しております。なお、頒布価格は1000円となります。お隣の書肆盛林堂ともども、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、以下目次です。
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◆【特集】クラシックミステリ(再)入門
■独断と偏見で語る黄金時代作家紹介
紹介作家:アガサ・クリスティー/F・W・クロフツ/ドロシー・L・セイヤーズ/フィリップ・マクドナルド/アントニイ・バークリー/ダシール・ハメット/エラリー・クイーン/ジョン・ディクスン・カー/ジョルジュ・シムノン/E・S・ガードナー
執筆:井戸本也玄、小野家由佳、織戸久貴、紙月真魚、クラチ・スミテル、千葉集、野田有、三門優祐(五十音順、敬称略)
■文庫で読むクラシックミステリ(三門優祐)
■中華圏における英米ミステリ受容史(ellry・張舟 / 稲村文吾訳)
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◆連載&寄稿
Queen's Quorum Quest(第38 回)(林克郎)
A Letter from M.K.(第2回)(M.K.)
海外ミステリ最新事情(第4回)(小林晋)
こんな翻訳があったのか(第1回)(黒田明)
ピーター・ゴドフリー「第五の次元」(宇佐見崇之訳)
原書レビューコーナー(小林晋)
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「独断と偏見で語る黄金時代作家紹介」は、20代から30代までの生きのいい書き手が、10人の作家について各3冊のオススメ本を紹介するコーナーです。初心者の方には、ぜひ紹介本を手に取っていただきたいところですし、マニアの方にはその選書、あるいは編者による作家セレクトに「ちょい待ち」と茶々を入れていただきたいですね。twitterではぜひ「 #独断と偏見で語る黄金時代作家紹介」のタグをつけて議論してくださいw
「文庫で読むクラシックミステリ」は、編者の10年越しの気持ちだけはたっぷり籠った空回り企画。ハードカバーのクラシックミステリは語られる場が多いが、文庫は流されがちでかつ即品切れになることが多い、というところに端を発する一人語り(二人語りか?)です。
「中華圏における英米ミステリ受容史」は、本号の目玉。中国本土におけるクラシックミステリ・ハードコアマニアであるellry氏と福岡の地方出版・行舟文化でポール・アルテや中国現代ミステリを紹介している張舟氏にお願いし、清末のホームズ受容から現代の状況まで、約130年分の中国・英米ミステリ受容史を語り尽くしていただきました。各時代の政治・思想的背景を押さえた、一編の論文と言っても過言ではない特濃原稿。現代中国文化史に多少なりと興味をお持ちの方は必読です。
連載・寄稿も充実しています。J・T・ロジャーズ『死の隠れ鬼』の翻訳を担当した宇佐見崇之氏によるピーター・ゴドフリー「第五の次元」は、南アフリカを訪れた稀代の爆弾魔の悪意の所在を犯人の心理から暴き出す、チェスタトンの逆説を思わせる佳品。論創社編集部の黒田明氏からは、戦後間もない時期のカストリ雑誌に翻訳された英米仏のミステリに関する貴重な情報をご提供いただきました。
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なお、当日はこの新刊のほかに、先日文学フリマ福岡で頒布し、またその後書肆盛林堂通販で即日完売してしまった「Re-ClaM eX vol.1」を既刊として頒布します。こちらは頒布価格500円となります。まだ入手していないという方はこの機会にぜひどうぞ。詳細はこちらのnoteをご覧ください。
https://note.mu/reclamedit/n/nf853fb81e5b5
11月24日は、ヌ-19のブースにてお待ちしております。
(追伸)通販については、三門優祐のtwitterにて詳細情報をお流しいたしますので、当日会場に来ることができないという方はそちらをご覧ください。