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三門優祐のつれづれ社畜読書日記(悪化)

第27回文学フリマ東京 ミステリ評論島の脅威

第27回文学フリマ東京も明後日に迫る今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

2階キ-27にてお待ちする予定の「Re-ClaM編集部」ではございますが、なんというか「これもう全然売れないんじゃないか」というマタニティブルーに悩まされているのが現状でございます。なにしろ両隣は「花嫁と仮髪 大阪圭吉単行本未収録作品集1」という超絶キラーコンテンツを有する「書肆盛林堂」様と、「季刊 島田商事」の目次が明らかにされても何がやりたいのかよく分からないが、なんとなく売れそうな感じがする雰囲気ミステリ評論(はやってない)サークル「シマダ商事」様な訳で……

「今回の文学フリマはミステリ評論島が熱い!」ともっぱらの評判ですが、実際チェックしてみると翻訳絡みだけでも既に二大巨頭が立ち上がっています。

ひえ~、1904年から05年にかけて雑誌に連載された「インドのホームズ」の短篇集が出るだって?!(もちろん本邦未紹介)ワッザ!

 モーリス・ルヴェルのオリジナル短編集が出るだって?!しかも「敢えて」田中早苗訳にテイストを近づけるように翻訳を調整しただって?!ワッザ!

各大学サークルさんも新刊を出すみたいだし、今回が初参加というサークル(いずれもワセダミステリ・クラブ出身だそうです)も二つ。(KSDは宣伝ツイートがない)

ジャンルは「文芸批評」ですが、見逃せないのが「二松学舎大学山口ゼミナール」(キ-17)さん。目次の充実度は圧巻の一言ですが、ツイートにサークル位置を載せないのは商売気がなさすぎやしませんかね。

今回の『新青年』研究会さんは増刊号ということで控えめ(来春が楽しみ)。

エディション・プヒプヒさんがキャンセルしてしまわれたのは大変残念。まあ、12月にレオ・ペルッツ『どこに転がってくの、林檎ちゃん』がちくま文庫で出ますから、そちらを楽しみにすることにしましょう。

他、「ウ」方面のミステリ創作島では大学サークル他が多数出店していますし、今回の文学フリマが大いに賑わうことは疑いなしでしょう。

これらの中で気に入った本があれば、ぜひ文学フリマに御参加下さい。そして、ついでに私の本も買っていってください。こちらの宣伝については、また明日。