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三門優祐のつれづれ社畜読書日記(悪化)

公式ブログは死なぬ、何度でも蘇るさ

直前になっての告知も何もあったものではありませんが、アントニイ・バークリー書評集製作委員会は、来る5/1(日)の第22回文学フリマ東京に新刊を手に参加いたします。

そう、『アントニイ・バークリー書評集 第4巻』です。

 

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赤い、マジ赤い。

 

第4巻は、第3巻の「英国女性ミステリ作家」編に続く「英国男性ミステリ作家」編の第一弾となっております。第二弾は……きっと秋に出ると信じてください。

上巻には、1956年末から1962年末までの約6年分を収録しました。数えると作品数的には140を超え、第3巻と比べても遜色のない内容になっています。英国男性ミステリと言っても、そのジャンルは様々。ガチガチの謎解きミステリからユーモアミステリ、犯罪心理小説に警察小説。いわば「スパイスリラー以外全部入り」の巻となっております。

クロフツジョン・ロードなどの巨匠たちが次々消えていく中、次から次へと登場する新人作家たちに目が離せない。60年代英国ミステリはD・M・ディヴァインだけじゃないんだ、こんなにも未訳の作品があるんだということがひしひしと伝わってくる内容に、私も思わず何冊かkindle版を購入してしまいました。いや~便利な世の中だ。きっとみなさんも、amazonでポチリまくること間違いなし。期待してください。

 

サイズは変わらずA5判。ページはやや減の80ページ。値段は据え置き500円、ということで頒布をさせていただきます。

スペースはチ-18だそうで、探偵小説研究会とオカルトグッズ制作サークルに挟まれております。うちの本も、バークリーの降霊をやっているようなものだから、ある意味においてはオカルトグッズと言えるのかもしれませんねえ。

 

最後に、少しだけサンプルを置いておきます。

先日、東京創元社から突如刊行されたコリン・ワトスン『愚者たちの棺』。それをバークリーがいかに評したかを読みとれる部分です。

 

http://bit.ly/1rfp73Z

 

バークリーはワトスンを大変贔屓にしており、それほど数が多い訳ではないとはいえ、1970年までに出た全作品を紹介するに至りました。

その情熱の一欠けらでも、本稿から感じ取っていただければ幸いです。

 

5/1は、東京流通センターのチ-18でお待ちしています。

(Webカタログはこちら https://c.bunfree.net/my/circle/1761/exhibit/5007 )

 

遠くて行かれない、Comic1の方がよほど大事で文フリに行く暇が無い、など様々な事情があるかとは思いますが、当日買えなかった方は、盛林堂書房さんの通販利用がおすすめです。よほどのことが無い限り、ゴールデンウィーク期間中に、お取扱いを始めていただける手はずになっておりますので……

詳細は決まり次第本ブログやtwitterでお知らせいたします!

 

どうぞよろしく、チ-18!