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深海通信 はてなブログ版

三門優祐のつれづれ翻訳ミステリ。主に新刊の話をしています。そういえば、「アントニイ・バークリー書評集製作委員会」公式ホームページ。

今こそ立ち上がれ、公式ブログ

10月読書まとめが掲載されておりませんが、気にしないでください。

そこに私はいません。死んでなんかいません。

 

閑話休題。これまでtwitterでしか情報を発信しておりませんでしたが、今後は「深海通信」を「アントニイ・バークリー書評集製作委員会」の公式ブログとして本格的に活用していきたいと思います。実際、見落とされていることが多いようですし。

以下告知。

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11月23日(月・祝)に東京流通センターで行われる第21回文学フリマ東京にて、「アントニイ・バークリー書評集」の第3巻を頒布いたします。A5判の96ページオフセットで500円ぽっきりと大変良心的な価格設定になっております。

スペースは2階のカ-02。階段で上がってすぐの扉を入ると目の前のお誕生席です。お隣は探偵小説研究会様(カ-01)とワセダミステリクラブ様(カ-03)、もひとつ隣が風狂殺人倶楽部様(カ-04)と、大御所揃い。お買い物がお済みになったらうちも冷やかしていただけると幸いです。

さて、内容。

「英米三大巨匠(クイーン、カー、クリスティー)特集」(第1巻)、「フランスミステリ作家(シムノン他)特集」(第2巻)に続く第3巻は「英国女性ミステリ作家特集」。英国(含旧植民地)出身の女性作家という条件で、名前の通ったそこそこメジャーな作家から、本邦ではまったく未紹介と思われるドマイナー作家まで、総勢30名、150本分の書評を集めました。

ここでは、その30名を一挙ご紹介いたします。(太字は10作以上紹介の作家)

キャサリン・エアード/マージェリー・アリンガム/ジョセフィン・ベル/マーゴット・ベネット/パメラ・ブランチ/グウェンドリン・バトラー/パトリシア・カーロン/ガイ・カリンフォード/ドロシー・イーデン/エリザベス・フェラーズジョーン・フレミング/シーリア・フレムリン/アントニイ・ギルバート/スーザン・ギルラス/P・D・ジェイムズ/シャーロット・ジェイ/エリザベス・ルマーチャンド/E・C・R・ロラック/ナイオ・マーシュ/グラディス・ミッチェル/マーゴット・ネヴィル/エリス・ピーターズ/ジョイス・ポーター/ルース・レンデル/ヘレン・ロバートソン/エリザベス・ソルター/メアリ・スチュアート/パトリシア・ウェントワース/サラ・ウッズ

いやあ、もののみごとにマイナーですね。これまでの巻では、「クイーンの書評ですか?」「シムノンの書評ですか?」と勘違いして買ってくれた方もいらっしゃいましたが、今回はさすがに無理でしょう。

血風吹き荒れる黄金期から生き残ってきた叩き上げのおばさま方と、今後新時代を築き上げていく実力派の新人たちが入り乱れる戦国乱世に突入した60年代イギリスミステリの趨勢に興味をお持ちの方にとっては、ある意味貴重な資料になるかもしれませんが、日本に何人いるのかな? 10人くらいかな?

個人的には、レンデルやジェイムズ以上に圧倒的にバークリーの寵愛を受け、才能を開花させていくシーリア・フレムリンと、静的だ退屈だとぐちゃぐちゃごねながらもその実力をしっかり認めているエリザベス・フェラーズ、どうやら面白い作品はまだ訳されていないらしいジョーン・フレミングとジョセフィン・ベル、そして本邦未紹介ながらも、バークリーがデビュー時から見守り続けるサラ・ウッズあたりに今後スポットライトが当たる事を期待したいのですが、無理でしょうね、地味ですから。

これら充実のレビューの他に、「アントニイ・バークリー作品を日本で最も多く手掛けた編集者」藤原義也氏の巻頭レビューを戴き、「アントニイ・バークリー書評集 第3巻」は96ページで500円、96ページで500円となっております。盛林堂書房様の通販もあるので、会場に来られない方はこちらをご利用いただければと思います。

表紙画像やページの見本ができたら、こちらのブログにアップロードしていきますので、ぜひご覧くださいまし。

 

それでは、文学フリマの会場でお会いしましょう。

 

※なお、第22回文学フリマ東京で出るかもしれない第4巻は「英国男性ミステリ作家特集」の予定で、総勢40名、200本分くらいやることになりそうです。確実に誰かが死にますね。