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深海通信 はてなブログ版

三門優祐のつれづれ翻訳ミステリ。主に新刊の話をしています。そういえば、「アントニイ・バークリー書評集製作委員会」公式ホームページ。

ジョー・ネスボ『悪魔の星』

読書会の課題書を読みつつ、カーター・ディクスン『かくして殺人へ』(再読)や、ダフネ・デュ・モーリア『人形』を読んだのですが、いまいちピンとこなかったので、レビューを書くのは後回しになっています。 さて、たまには数日前に出たばかりの本をほやほ…

ロバート・ゴダード『謀略の都』

ロバート・ゴダード『謀略の都』(2013)を読みました。 謀略の都(上) 1919年三部作 1 (講談社文庫) 作者: ロバート・ゴダード,北田絵里子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/01/13 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 謀略の都(下) 1919…

西澤保彦『悪魔を憐れむ』

ここもと文章を書く能力が絶滅しているのですが、せめてブログの読書感想文くらいは復調せねば、と150日ぶりくらいに更新します。 --- 西澤保彦『悪魔を憐れむ』(2016)は、タック&タカチシリーズの第10作目。シリーズ第1作の『解体諸因』が1997年の発表な…

翻訳ミステリ新刊レビュー0914

シン・本格的にシン・刊極道をシン・行しないといけないのですが、いまひとつです。なお、ゴジラは観に行ってないです。 などと言いつつ、わりかし新刊と呼べそうな本を読めたので、感想を書き留めておきます。 ○レオ・ブルース『ハイキャッスル屋敷の死』(…

実はこのミステリーも結構すごい20XX 第0回

私が「このミステリーがすごい!!」や「本格ミステリベスト10」に個人投票権を得たのは大学時代の話だが、そう考えると新刊を読んでは読む生活を、気がつけば十年ほど過ごしてしまったことになる。 別に数読めば偉いわけでもなし、ちょっと話題に上がった新…

翻訳ミステリ新刊お蔵出しレビュー 第一回

○ジョン・コラピント『無実』(ハヤカワ・ミステリ文庫) △ブラッドフォード・モロー『古書贋作師』(創元推理文庫) ◎ザーシャ・アランゴ『悪徳小説家』(創元推理文庫) 唐突ではありますが、自分のモチベーションアップのために、定期的に書評を上げていく…

皆川博子全短編を読む 番外編①「フェイク世界史小説」『碧玉紀』を読む

第四回はどうした?という疑問もあるかと思いますが、うっかり番外編をやってみました。 皆川博子には未収録の短編が数多くありますが、長編作品にも単行本化されていない作品が一つあります。それが今回ご紹介する『碧玉紀(エメラルド)』です。 この作品…

皆川博子全短編を読む 第3回

3回目にして、早くも二か月ほどスパンが空いてしまいましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか(テンプレ)。 さて前回は、『水底の祭り』『薔薇の血を流して』の二短編集を中心に、皆川博子のさらに深く、濃い「行きてのち戻れぬ世界」を紹介させていただ…

公式ブログは死なぬ、何度でも蘇るさ

直前になっての告知も何もあったものではありませんが、アントニイ・バークリー書評集製作委員会は、来る5/1(日)の第22回文学フリマ東京に新刊を手に参加いたします。 そう、『アントニイ・バークリー書評集 第4巻』です。 赤い、マジ赤い。 第4巻は、第3…

皆川博子全短編を読む 第2回

2回目にして、早くも二週間ほどスパンが空いてしまいましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 前回は、『トマト・ゲーム』単行本に収録された作品についての解説で終了しました。今回はそれに引き続き、皆川博子の初期短編集収録作品を中心に読んでいき…

皆川博子全短編を読む 第1回

今回から唐突に皆川博子の全短編を読んでいきたいと思います。しかも短編集別ではなく、雑誌発表順に。 先日国会図書館で、現行唯一の未単行本化長編『碧玉紀』(1999~2000、文藝ポストに全6回連載)をコピーした際、その待ち時間に雑誌掲載の未収録短編を…

最後の宣伝

明日は第21回文学フリマ東京ですね。 再三宣伝している通り、アントニイ・バークリー書評集製作委員会は2階のエスカレーターからは離れている方の扉の目の前、カ-02にスペースをいただいております。 頒布物は、『アントニイ・バークリー書評集 第3巻』。「…

バークリー書評集が紹介されました

こういう宣伝っぽいことをやりたかったんですよ。 11/24発売予定のエラリー・クイーン外典コレクション『摩天楼のクローズドサークル』の飯城勇三氏の解説にて、バークリー書評集第1巻から一部引用していただきました。ご活用いただきありがとうございます。…

バークリー書評集続報

続報と言って、それほど書くことがあるわけでもないのですが。 ①書影が確定しました こんな感じです。 渋いような、そうでもないような色合いですね。 茶⇒青⇒赤なので、次回は緑ではないかというのが、私の推測です。根拠は特にありません。 文学フリマのカ…

今こそ立ち上がれ、公式ブログ

10月読書まとめが掲載されておりませんが、気にしないでください。 そこに私はいません。死んでなんかいません。 閑話休題。これまでtwitterでしか情報を発信しておりませんでしたが、今後は「深海通信」を「アントニイ・バークリー書評集製作委員会」の公式…

9月読書記録

看板に偽りしかない週刊読書記録という名の月刊読書記録を更新します。 ・買った新刊 ジョナサン・ホルト『カルニヴィア3 密謀』(ハヤカワ・ミステリ) E・C・R・ロラック『曲がり角の死体』(創元推理文庫) ヘレン・マクロイ『あなたは誰?』(ちくま文庫…

8月読書記録

もう9月か、ということで、隔週刊ですらない月刊読書記録を更新します。 ・買った新刊 アーナルデュル・インドリダソン『声』(東京創元社) カーター・ディクスン『ユダの窓』(創元推理文庫・新訳) ジャック・カーリイ『髑髏の檻』(文春文庫) ボリス・…

7月(下旬)読書記録

あっと言う間に7月が終わってしまいましたね。週刊読書記録とはなんだったのか。隔週刊に改めましょうか。 さて、7月後半の読書記録です。 ・買った新刊 サラ・グラン『探偵は壊れた街で』(創元推理文庫) クレイグ・ライス『ジョージ・サンダース殺人事件…

リサ・バランタイン『その罪のゆくえ』

単巻新刊レビュー復帰第一回はリサ・バランタイン『その罪のゆくえ』です。 2013年のエドガー賞(オリジナルペーパーバック部門)の候補作ではありますが、前情報が少ないこともあって、あまり読まれていないようなのは残念です。 その罪のゆくえ (ハヤカワ…

7月(上旬)読書記録

週単位くらいで読書記録のまとめをつけて行きたいと思います。(更新促進策) とりあえず期間は7月1日~14日です。 ・買った新刊 グスタボ・マラホビッチ『ブエノスアイレスに消えた』(ハヤカワ・ミステリ) サイモン・ベケット『出口のない農場』(ハヤカ…

2015年上半期とは何だったのか(その2)

ということで昨日に引き続いて上半期回顧です。 フランシス・ディドロ『七人目の陪審員』(論創海外ミステリ) 街の薬剤師、グレゴワール・デュバルは順調な人生を送っていた。やや口うるさいが貞淑な妻との間に、二人の子供が生まれ、また自分で開発した薬…

2015年上半期とは何だったのか(その1)

数か月ぶりに浮上いたしました。ううむ、新刊レビューを順次書いていくという目標はいったいどこへやら。 復帰第一回ということで、昨年11月からの8カ月で読んだ新刊からこれは、というのを紹介しましょう。多分この辺から年度末ランキング投票で使う弾を選…

マイクル・Z・リューイン『神さまがぼやく夜』

うっかりすると時間が空いてしまうので、思い立ったら書くのが吉ですな。今回はマイクル・Z・リューイン『神さまがぼやく夜』を取り上げます。 私立探偵アルバート・サムスンや夜勤専門の刑事リーロイ・パウダー、一家総出の探偵家族ルンギ家の冒険を描いて…

ジャック・ケッチャム&ラッキー・マッキー『わたしはサムじゃない』

書くのは楽しい新刊レビュー、第二回は鬼畜大帝ジャック・ケッチャムとその愛弟子(?)ラッキー・マッキーの『わたしはサムじゃない』をお届けします。この本には表題作とその後日談「リリーってだれ?」、そして単発短編「イカレ頭のシャーリー」の三作品…

トマス・H・クック『サンドリーヌ裁判』〜愛のままにわがままにぼくは君だけを傷つけ、ない?〜

ということで新コーナーを発足します。本コーナーは「翻訳ミステリの新刊レビュー」を雑にやって行こうと思います。エドガー賞もそのうち更新したいとは思ってますよ? 地味に。第一回は、2015年1月刊のハヤカワ・ミステリであるトマス・H・クック『サンドリ…

第二十六回:ミネット・ウォルターズ『女彫刻家』(創元推理文庫)+メアリー・W・ウォーカー『処刑前夜』(講談社文庫)

○怪物を「理解」するために咲: 『長いブランクの後、続きを一週間でお届け出来て、正直ほっとしています。』姫: 『まあまた半年寝かせたら、ほとんどジョークの域ですものね。そんな大御所連載形式では忘れられてしまうもの。』 ……ざざ、ざざざ……ちゃかぽ…

だらだら雑記20140628【マストリード100編】

kindleストア徘徊は未だに止まない今日この頃。ノワールの帝王、ジム・トンプスンのペーパーバックが八月に一斉復刊とかで、未訳の入手困難作品がついでにkindle化されないかなあ、とか祈っています。昨年末から「マストリード100」って奴が熱い。杉江松恋さ…

第二十五回:ローレンス・ブロック『倒錯の舞踏』(二見文庫)

○「誰が見張りを見張るのか?(Quis custodiet ipsos custodes?)」(承前)咲: ふと眼を覚ますと、ぼくたちは6月中旬、熱気と雨が同居する空を茫然と見上げていたんだ。姫: あれだけ気を持たせる感じで「続く」したのに……大失敗。咲: 座談の投稿はンか…

第二十四回:ジェイムズ・リー・バーク『ブラック・チェリー・ブルース』(角川文庫)+ジュリー・スミス『ニューオーリンズの葬送』(ハヤカワ・ミステリ)

○南から熱い風が吹いてくる咲: 今回で2ダースです。姫: この連載も多分3ダースくらいで終わるのではないかと思われるので、これでやっとこ2/3といったところ。山場はまだまだこれからだけどね。咲: 2014年初旬には終わらせたい。さて、未来への儚き展…

第二十三回:アーロン・エルキンズ『古い骨』(ハヤカワ・ミステリ文庫)+スチュアート・M・カミンスキー『ツンドラの殺意』(新潮文庫)

○攻略作戦は死なず咲: 何しろ5か月ぶりの更新だと言うから恐れ入る。姫: 最近三門優祐を知った人は、こういう無為なレビューを挙げていることを知らない方もいらっしゃるのではないかしら。怠慢のツケが回ったということで。咲: 半分やってはいお終いとい…

だらだら雑記20130828【kindleストア徘徊編】

ここもと、仕事の合間に amazonのkindleストアを徘徊している。 日本語の新刊書やコミックには目もくれずひたすら洋書の一覧を眺めているのだが、最近気づいたことがある。「kindleストアって、けっこうクラシックミステリを置いているんじゃないか?」 =「…

第二十二回:バーバラ・ヴァイン『死との抱擁』(角川文庫)

○遅れてやってきた作家咲: 遅れてやってきたのは誰だって感じがするね。姫: なにしろ二カ月ぶりの更新ですものね。「いや本は読んでいる、単純に出力する精神的余裕がないだけだ」という言い訳が聞こえます。咲: まあ、それはいい。いい加減頑張らないと2…

「殺しにいたるメモ」に関するメモ

執筆:TSATOI 代表作『野獣死すべし』で、前半を殺人を企てている男の手記、後半をナイジェル・ストレンジウェイズによる捜査と二つに分けた斬新な構成としていることからもわかる通り、犯人の心理描写へのこだわりは、ニコラス・ブレイクの作品では重要な要…

第二十一回:ロス・トーマス『女刑事の死』(ハヤカワ・ミステリ文庫)+L・R・ライト『容疑者』(二見文庫)

○よく売れた作品は代表作? 咲: 放置したまま時が流れてしまいました喃。姫: 原稿が入ったりしたのだけど、掲載待ちのままになっているわね。可及的速やかな対応が要求されているはずだわ。咲: 最近は感想を書くよりも本を買う方にご執心らしいのでどうし…

第二十回:リック・ボイヤー『ケープ・コッド危険水域』(ハヤカワ・ミステリ文庫)+エルモア・レナード『ラブラバ』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

○にちようびのだいぼうけん 咲: また微妙に間が空いてしまいましたが元気です。姫: 私たちを置いて旅行に行ったりしてたしね。サイコロを振って出た目に従って進むような、ランダム要素の極めて強い旅だったようだけど。咲: さておき、今回は久々の二本立…

第十九回:ウィリアム・ベイヤー『キラーバード、急襲』(ハヤカワ・ノヴェルズ)

○空から襲い来る影の恐怖 咲: 今回も始まりましたフリーバトル。姫: 一定年齢層以外に分かりにくいネタは飛ばします。今回はウィリアム・ベイヤー『キラーバード、急襲』(1981)です。それにしても、まさか本当に殺人鳥(キラーバード)=ハヤブサが急襲…

第十八回:ディック・フランシス『利腕』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

○弱虫泣き虫意地っ張り咲: はじめますか。しかし、短編読んでたとかインフルエンザとか中の人が忙しいとか、ひと月も開いてしまうと単なる言い訳にしか聞こえないので……毎週更新に戻せるように頑張ろう。姫: 今回取り上げるのはディック・フランシス『利腕…

「東西ミステリーベスト100」投票10作品紹介・後編

飽きもせず懲りもせず、深夜に更新。本日の更新は5位から1位まで逆順に。5. ドン・ウィンズロウ『高く孤独な道を行け』(創元推理文庫) 高く孤独な道を行け (創元推理文庫)作者: ドンウィンズロウ,Don Winslow,東江一紀出版社/メーカー: 東京創元社発売日: …

「東西ミステリーベスト100」投票10作品紹介・前編

プロの評論家もすなる「東西ミステリーベスト100」投票10作品紹介というものをやってみたいと思ふ。とはいえ、実際投票した訳ではないので、「もし投票権があったらこれを入れた」程度の参考資料として見て頂きたい。今日の更新では10位から逆順に6位まで。…

第十七回:ウィリアム・H・ハラハン『亡命詩人、雨に消ゆ』(ハヤカワ文庫NV)+ケン・フォレット『針の眼』(創元推理文庫)+アーサー・メイリング『ラインゴルト特急の男』(ハヤカワ文庫NV)

○寂れて古めかしい遊園地咲: イントロを入れるのももったいないほどに遅延しているので、サクサク進めますぞ。姫: 不人気ブログの唯一にして最高に不人気なコンテンツですものね。せめて安定した更新くらいは守っていきたいものですが。咲: まあ、色々あ…

第十六回:ブライアン・ガーフィールド『ホップスコッチ』(ハヤカワ文庫NV)+ロバート・B・パーカー『約束の地』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

○石蹴り遊びのスパイごっこ咲: 16回目ともなるといい加減前口上も言うことがなくなるな。座談会やめるか。姫: どうしても座談形式に拘らなければならない理由はないのだけど、一人ブレインストーミングをやっているような感じで、時たま面白い考えが出るの…

第十五回:トニイ・ヒラーマン『死者の舞踏場』(ハヤカワ・ミステリアス・プレス文庫)+ジョン・クリアリー『法王の身代金』(角川文庫)

○想定外から想定外へ咲: やや遅れましての第15回です。二点ほど想定外の事態が起こり、攻略座談への対応が遅れる形に。姫: 図書館で借りるつもりだった『法王の身代金』が手元に来るまでに二転三転したのと飛び込みの原稿依頼が入ったせいね。我儘を言って…

第十四回:フレデリック・フォーサイス『ジャッカルの日』(角川文庫)+ウォーレン・キーファー『リンガラ・コード』(角川文庫)

○お久しぶりの更新咲: 六週間ぶりの第十四回です。ほんとうにこのまま連載終了では、と思った人も少なくないのでは。姫: 「読まなければならない新刊が溜まりすぎて、攻略用の本を読めない状態だったので、許してほしい」というコメントを頂いております。…

第十三回:マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー『笑う警官』(角川文庫)

○唯一無二の受賞作咲: 第十三回目です。ユダ的な意味で、そろそろ裏切り者が出るかも分からんね。姫: 一クール終わったところで、ライターが数少ない読者を裏切るってことですか?咲: うう、それは割とリアルなジョーク。まあ、まだまだ三分の一も来てな…

第十二回:ディック・フランシス『罰金』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

○渡る世間は馬ばかり?咲: 第十二回です。ディック・フランシスと言えば、「競馬シリーズ」で有名な冒険小説の大家のはずなんだけど、この作品、なんだか少し変じゃないか? なんというか……姫: その点については、後半で語って頂戴な。さて、今回取り上げ…

第十一回:ドナルド・E・ウェストレイク『我輩はカモである』(ハヤカワ・ミステリ文庫)+マイクル・クライトン『緊急の場合は』(ハヤカワ文庫NV)

○ユーモアミステリの傑作!咲: 今回も二冊更新で進めます。毎週更新できない言い訳ではあるんだが。姫: 今回の場合には「よんどころのない事情」があるということなので。咲: その事情というのが「二冊目があまりにも微妙な出来で一本もたないから」だろ…

第十回:ニコラス・フリーリング『雨の国の王者』(ハヤカワ・ミステリ)

○英国ミステリ隆盛の陰で泣く作家咲: 前々から少し話していたけれど、フレムリン『夜明け前の時』(1960)から、今回取り上げる『雨の国の王者』(1966)までの8回に渡って、エドガー賞はイギリス出身の作家に占拠された状態だった。姫: 第一回でも説明し…

第九回:エリック・アンブラー『真昼の翳』(ハヤカワ・ミステリ文庫)+ジョン・ル・カレ『寒い国から帰ってきたスパイ』(ハヤカワ文庫NV)+アダム・ホール『不死鳥を倒せ』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

○戯画化されたスパイ小説姫: 主に中の人の事情で三年分一気に片付けるということになりました。夏休みだしね。咲: 冒険・スパイ・謀略小説を系統だって読んでいないので、この三作の歴史的な位置づけなどは概ね大雑把というか、間違いが散見される可能性が…

第八回:J・J・マリック『ギデオンと放火魔』(ハヤカワ・ミステリ文庫)、エリス・ピーターズ『死と陽気な女』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

○ギデオン警視のリアルライフ咲: 始めます。姫: また出し損ねて二回一気に進める展開に……中の人が忙しいのかしらね。咲: 主に農業が忙しいんだとさ。なぜ買ったし。姫: ま、それはさておき進めましょう。一冊目は『ギデオンと放火魔』(1961)ね。この作…

第七回:ジュリアン・シモンズ『犯罪の進行』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

○タブーワードを言わないで咲: 引き延ばしも限界なので、そろそろやりたいと思います……。今回はジュリアン・シモンズ『犯罪の進行』(1960)です。姫: ある単語、あるいはそれに類するキーワードを可能な限り使わない、という方針で対談を行います。咲: …